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2.62022
運用は初心者ほど早く始める
紙袋が大好きなコジロウ
ご自宅でパン洋菓子教室をしている50代女性Oさんと資産運用についてお話をしました。セミナーでよく受ける質問と同じやりとりだったので、会話をもう少しふくらませ、こちらに載せておきますね。
多少私の独断と偏見も入っています。それをふまえて参考にしてくださ~い。
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Oさん「お金が貯まったら運用を始めたいと思っています」
私「貯まったら・・・では遅いです。今すぐ始めましょう」
Oさん「えっ!でも仕事が忙しいし、初心者なんですけど。お金もまだそんなに貯まっていないし」
私「余裕資金が月1~2万円あって、10年以上使わないお金なら、ほったらかし投資に向いています。ほったらかし投資とは【事前に投資環境を整え、あとは手間をかけずに放置しておく方法】のこと。忙しい人にピッタリです。それに運用期間を長くとるほどリスクを抑えられるので、一日も早く始めることが大切です」
Oさん「そうなんですか。ある程度まとまったお金がないと、投資はできないのかと思っていました」
私「まとまったお金のある方が選択肢は増えますけど、貯めるのに時間がかかり、運用期間が短くなってしまったら、【大金を短期間に増やそうとするギャンブルに近い投資】になってしまいます。危険です」
Oさん「あ~老後資金にしたいので、ギャンブルは嫌ですね」
私「ほったらかし投資の肝である【長期・分散・積立】は、リスクを抑えながらジワジワ増やしていくやり方です。派手な大儲けはありませんが、極端な暴落もない、無難な運用です。なので少なくとも10年、できれば20年の運用期間は欲しいんですよね~」
Oさん「それで今すぐに始めた方がいいと」
私「そうです。つみたてNISAのガイドブックが読みやすいので、まずは↓これに目を通してください。長期・分散・積立の重要性やその理由が分かります」
私「安いときに買って、高いときに売ればだれでも儲かります。でも今が安いのか、高いのか、分からないから難しいんですよ」
Oさん「そうですよね。いつ買えばいいか、売ればいいか、さっぱり分かりません」
私「だったら毎月コツコツと積み立て投資をして放置、10年くらいしてから見ると、アレ?こんなに増えている!ということがありますよ。私も20年近くほったらかし投資をしていますが、気が付いたら100万円ほど利益でていたので売却・・・ということが3回ありました」
Oさん「100万円が3回も!どんな商品を買ったのですか?」
私「投資信託です。インデックス型というコストの安いものです。日本株、米国株、世界株で運用する投資信託を、それぞれ月3万円の積立でコツコツ買っていました。当時はまだNISAが無かったので、利益の2割を税金でとられて残念でしたね~」
Oさん「NISAはその2割の税金がとられないおトクな口座なんですよね?NISAとつみたてNISAのどちらがいいのですか?どちらか一方しかできないと聞きました」
私「初心者は断然【つみたてNISA】がいいです。投資金額の上限は年40万円とそんなに高くないのですが、最長20年運用ができるので、長期・分散・積立投資ができます。買える商品も決まっているのですが、どれも長期投資向けのコストの安いものばかりで、安心して選ぶことができます」
Oさん「じゃあつみたてNISAを使って老後資金をつくろうかしら」
私「Oさんは自営業者ですよね?国民年金・国民健康保険ですよね?」
Oさん「はい、そうです」
私「だったらiDeCoがおススメです。つみたてNISAの投資上限額は年40万円ですが、iDeCoは81.6万円(月6.8万円)までできます。それに掛金が所得控除できるので、税金(所得税住民税)を減らすことができます。もちろん儲かったときの2割の税金もかかりません」
Oさん「えっ!じゃあつみたてNISAよりおトクですね!」
私「でも60歳以降でないとお金を引き出せないので、いつでも引き出せるNISAの方が使い勝手はいいですね。併用してもいいと思います」
Oさん「なるほど。NISAもiDeCoもどこで口座を作ればいいのですか?」
私「銀行でも郵便局でもつくれますが、商品の品ぞろえが多い証券会社がおススメです。中でも手数料の安いネット証券がいいですね。オンラインセミナーやメルマガがあったり、動画など資産運用の勉強をする環境も充実しています」
Oさん「ネット証券とは楽天証券とかSBI証券のことですよね?」
私「そうです。HPを見て使い勝手のよさそうなところ、自分の欲しい投資信託があるところ、売買手数料が安いところなどに気を付けて探してみてください。NISAもiDeCoもHPから口座開設と同時に申し込みができます」
Oさん「分かりました!ありがとうございます」
私「頑張ってくださいね。まずは第一歩を踏み出すことが大切ですから」